【25年2月最新】アメックスプラチナは乱発されて価値が下がった?ステータス性の威力は健在?インビテーションをもらうコツまで合わせて紹介

ステータスカードとしても人気の高いアメックスの中でも、ひときわ充実した特典やサービスで多くの支持を集めているアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(以下、アメックスプラチナ

アメックスプラチナは以前は招待制のクレジットカードでしたが、2019年4月8日以降からインターネットから自由に申し込めるようになったため、インビテーションが乱発し、一時期はマイナスの口コミが増加したといった過去があります。

この記事では、アメックスプラチナが乱発されたと言わる詳しい背景や、現在はどのような評価を受けているのかについて解説します。

結論からから申し上げるとアメックスプラチナは、一時期は批判的なコメントも多かったですが、現在もその価値については変わらずおすすめできるクレジットカードです!

目次

アメックスプラチナが乱発されたと言われる理由

アメックスプラチナが乱発されたと言われる理由について解説します。

ちなみに、この記事では「乱発」について「インビテーションが大量に発行された」という意味合いです。

インビテーションが多くの人に届くようになった

そもそもなぜ「乱発」等と言われる言葉が生まれたかというと、既存のアメックスユーザーに対して、インビテーションが大量に届き始めたことがきっかけです。

そもそもインビテーションが何かということを改めて解説すると、クレジットカード業界では、既存のカードユーザーに対して、より上位ランクのカードへ切り替えを促すための案内状を指します。

クレジットカードの発行を行う際は年収や信用情報の審査が必要なため、基本的には要件を満たす人にしかインビテーションが送られることはありません。

従来はその基準に沿ってインビテーションを送っていたものを、ある時を境に多くの人に送られるようになったため「基準が変わった?」「限られた人だけが保有できるカードだと思っていた…」などマイナスの声が増加しました。

「乱発」という、少しネガティブな言葉がこの現象に対して使われるようになったのもこのような背景から来ています。

2019年4月からインビテーションなしでも申し込み可能になった

引用:アメリカン・エキスプレス公式サイト

乱発が起きているなどと言われるようになったのは、2019年の4月頃です。

実はこの時期には、アメックスプラチナの申込み方法に関して大きな変更が行われました。

従来は、完全インビテーション制のクレジットカードとして発行が行われていましたが、冒頭でも解説した通り2019年4月8日からインターネットで誰でも申し込みができるようになっています。

審査に通過するかは別としても、誰しもが申し込みできるカードになった点においては乱発と言われても納得の結果です。

なお、2025年現在に関しては以下のようなクレジットカードが完全招待制のカードとしては有名です。

カード名称国際ブランド
センチュリオン・カード(ブラックカード)AMEX
Mastercard® Black Diamond™Mastercard
ダイナースクラブ プレミアムカードDiners
JCBゴールド ザ・プレミアJCB

アメックスプラチナが乱発された思惑を独自考察

乱発に関しては、ユーザーに対して良い印象を与えず、カード会社にとってもマイナスです。

それにもかかわらず、なぜ乱発が行われたのか独自の視点で考察します。

カード会員獲得のため

乱発の背景には、アメックスの中でカードユーザーの獲得に向けた動きがあったのではないかと推測できます。

クレジットカードは基本的にインターネットで申し込みをすることが多く、受け身の営業姿勢となることが多いです。

そのためインビテーションを出すことにより、攻めの営業姿勢へと転換を行い、自らカード会員の獲得に動き出したというわけです。

インターネットが発展する前は、空港などでカード会員獲得に向けてデスクを設置し、アメックスの社員がビラ配りなどをする様子をよく見かけることがありました。

昨今ではこのような動きも減ってきているため、インビテーションのような比較的営業コストがかからない手法を用いたとも推測できます。

売上アップを行うため

カード会社の主な収入源は、クレジットカードの年会費とカードユーザーが決済を行うことにより加盟店から徴収する手数料です。

つまり、インビテーションを送り会員を増やす(単価を上げる)ことで、売上全体のアップが期待できます。これも乱発を行った理由のひとつと考えられます。

とくに、アメックスプラチナは年会費が165,000円と高い金額が設定されています。

下位ランクに当たる、アメックスゴールドプリファードを保有している人が1人ランクアップを行うだけで、年間で125,400円も売上を伸ばせます。

これだけ大きな売上を立てることができるのであれば、多少マイナスな口コミが増えてもインビテーションを乱発し、会員一人あたりの単価を上げようとする企業側の思惑も理解できます。

アメックスの日本国内での知名度アップのため

プロモーションの一環として、インビテーションの乱発を行ったと言う説もあります。

詳しい内容については後述しますが、日本国内でのアメックスの知名度に関しては、VisaやJCBに比べるとまだまた低いのが現状です。

そのため既存のカードユーザーでも、上位ランクのカードの存在を知らずなんとなく今使っているクレジットカードをそのままずっと使っているケースがあります。

インビテーションを発行することにより、上位ランクの存在を知らしめ、知名度を上げることにより、シェア拡大を図ったのでは?と感じました。

事実、インビテーションの乱発はマイナスな側面がありながらも、X(旧、Twitter)などの口コミが広がり、国内でのアメックスの知名度を上げた結果です。

実際に、当時のアメックスの日本法人の清原社長がインタビューで以下のように話しています。

昨今の世界的な潮流として、もう少しラグジュアリーカードの間口を広げていこうという動きが広がっています。

そうした中で、まずはどういう人がプラチナカードの価値を見いだし、どれだけ活用してもらえるのか検証したい、というのがアメックスの計画です。

アメックス、「プラチナカード“門戸開放”宣言」の真意 – MONEY PLUS

アメックスプラチナが乱発されてどうなった?ステータス性の威力は落ちた?

アメックスプラチナの乱発が2019年に行われてから、数年が経過しました。

その後のアメックスプラチナを取り巻く環境がどのように変わったのかについて現在の動きを解説します。

審査ハードルが下がったのか?

審査の通過に関して簡単になったといった声は、インターネット上でもほとんど見かけることはありません。

インビテーションの乱発は行ったものの、審査基準については従来と変わらず、ある程度の年収や信用情報がある人でなければ、審査の通過は難しいようです。

アメックス側としても、しっかりと収入のある人でなければ、カード代金の不払いなどの損害を被ることになるため、慎重な審査をしているものと思われます。

審査の条件については公式サイトでも一切公開されていませんが、参考までにアメックスプラチナへ申し込みがきる資格については以下の通りです。

アメックスプラチナの申し込み資格

満20歳以上で正社員もしくは安定した年収がある方

ステータスカードとしての役目は終えたのか?

アメックスはステータスカードとして保有いる人も多く、乱発されたことにより価値が落ちたのでは?と一時期は囁かれました。

実際のところどうなのかというと、先に解説した通り審査基準がゆるくなったわけではないため、保有をしている人は165,000円の年会費を毎年支払い続けられる収入のある方です。

保有している人の層が乱発により変わったわけではないため、ステータスカードとしての役目は未だ健在です。

またステータスカードとしての役割を果たすため、定期的にサービス内容の見直しなども行われ、2025年10月現在は以下のような特典が利用できます。

アメックスプラチナの人気特典
  • フリー・ステイ・ギフト
  • 4つのホテルでのステータスマッチ
  • センチュリオン・ラウンジ
  • プライオリティ・パス
  • プラチナ・カード・アシスト
  • 2 for 1 ダイニング by招待日和
  • プレミア・ゴルフ・アクセス

ラウンジや食事代金1名無料など、魅力的な内容であるため会食やデートなどの際に活用すれば、相手に良い印象を与えられること間違いありません。

また金属製のカードという高級感ある見た目も、ステータスカードとしてはおすすめできるポイントです!

日本市場でのアメックスのシェアについて

引用:三井住友VISAカード公式サイト

アメックスはステータスカードとして保有している人も多く、利用者が少ないことから価値があると感じている人もいます。

では乱発により日本国内でシェアが増えたかというと、現在のところ目立った動きはありません。

上記は、イプソス株式会社が行った「2020年キャッシュレス大規模調査」の一部を抜粋したもので、日本国内のでクレジットカードの国際ブランドシェアを表したものです。

クレジットカードの国際ブランドには、世界5大ブランドと呼ばれる、Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubの5つがあり、そのうちVisaが日本国内では半数のシェアを獲得しています。

アメックスについては、その他3.4%に含まれ、日本国内の利用者数でみるとまだまだ珍しい部類です。

この結果からも分かる通り、乱発による会員数の急激な増加などといった影響は、ほぼなかったと結論づけることができます。

まとめ:アメックスプラチナがインビテーションが乱発されたが価値は下がってない

アメックスプラチナで乱発が起きたと言われるその背景、乱発後のカードの価値などについて解説しました。

2019年頃にアメックスプラチナで乱発が起きたことは事実ですが、現在は落ち着いた様子を見せており、カードの価値等に与えた影響もごく僅かです。

現在は乱発などと言われることも少なくなり、ステータスカードとしての役目は健在です。

高級感ある金属製のカード、充実した特典やサービスを利用したいと感がている方は、ぜひアメックスプラチナの保有を検討されることをおすすめします。

何度も解説している通り、アメックスプラチナへはインビテーション不要で、インターネットから24時間・365日申込みが可能です。

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